160:『業績の把握・分析、 活用のための報告会』

連日、猛暑が続いていますがいかがお過ごしでしょうか?熱中症対策とコロナ対策の両立は大変なご苦労と感じます。

 

今後、7月下旬~8月上旬にかけて第1四半期の業績把握をしていただける時期だと思います。この度はその業績把握とその後の活用についてレポートさせていただきます。

 

業績把握・分析をする視点として3点紹介させていただきます。

視  点 備  考
前期/予算(目標)比較 ・前期や過去の実績との比較で今年度の傾向を把握します

・予算(目標)との比較で達成状況(執行状況)を把握します

前期や今年度の特記事項に配慮します(例えば、コロナによる補助金の計上、物価高騰における費用の増加等)
指標比較 ・他法人、他施設の経営指標と比較して客観的に自法人、自施設の位置づけを把握します 他法人(経営指標)と比較することで自法人、自施設が客観視できます
原単位の分析

(稼働率・平均要介護度・職員数等)

・財務数値(業績)を構成する原単位を分析することで問題点・課題点の把握に一歩近づけます 原単位の分析も前期や指標と比較して分析を行ないます

業績把握のための分析や報告会の開催はとても大切なことです。実践されている法人さまは今後も継続していただき、まだの法人さまは是非取り組んでいただきたいと感じます。

 

しかしながら、当該分析や報告会は結局のところ現在・過去の数値を追いかけているに過ぎません。

「ダイエットをする時に体重計にのって自分の体重を知る」という行為と同じです。これだけでは痩せないことは皆さまもご存じの通りです。

 

そこで、分析後の報告会がどの様なものになっているか棚卸しをしていただくためのアセスメントをご準備させていただきました。

□ 報告会開催のためだけの分析資料となっていない □ 数値目標、行動計画の達成状況が検討できている
□ 報告会に本来参加すべき人財が全て参加している □ 次月以降の取組み課題について検討が行えている
□ 報告会が一部の管理者の一方通行の時間とならずに、参加者全員の発言や叡智が共有されている □ 報告会が単発で終わらずに定期的に継続して開催できる仕組みがある
□ 現場職員の声が反映された内容の報告会となっている □ 取組み課題への取組みについて責任者が明確になっている
□ 報告会において現在の財務数値と行動計画の両面で検討を行なっている □ 取組み課題への取組みについて期限が明確になっている

現在の財務数値の分析や把握は将来に向けての行動に繋げていただくことが大切です。その為の報告会(検討会)としていただく一助となれば幸いです。

株式会社 経営開発センター 松本 和哉 拝

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