石川県能登地方を震源とする地震により被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。地域の皆さまの安全と一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
令和6年がスタートし、早1か月が経過しましたが、皆さまの施設では、事業計画・予算、報酬改定準備など、多忙な日々をお過ごしのことと存じます。 さて、兵庫県では、所管の社会福祉法人に対して「財務状況に関するヒアリング」というものが実施されているのをご存じでしょうか。財務分析の結果、経営指標に著しい悪化が認められる法人を抽出し、個別にヒアリングをするというものです。 例年、1月~2月頃に実施されており、本年もすでに始まっています。ヒアリングでは、「経営悪化が発生した原因とその除去可能性」、「経営課題の解決策」などについて、具体的な内容を聞かれています。 コロナ以降は、利用率低下、物価高騰、賃金上昇等の影響で、経営悪化した施設が多くなっています。経営改善に向けては、財務分析、収支改善計画、対策への取組など、早めの対応が重要になってきますので、この度は、財務分析で特に重視される経営指標について、改めてご紹介いたします。
①債務償還年数(年)
②現金預金対事業活動支出比率(ヶ月)
上記のほか、「経常増減差額率」、「事業活動資金収支差額率」で、赤字(マイナス値)が継続していないか等も重要になりますので、前期決算、今期決算見込で、傾向をチェック頂くことを強くお勧めいたします。 皆さまにとって、経営に関する異常の早期発見、早期改善対策の一助になれば幸いです。
株式会社 経営開発センター 野崎 悦雄 拝 |