133:『新型コロナウイルスによる混迷の時代に思うこと』

全世界で新型コロナウイルスの感染拡大が進む中、日本の福祉を支えるため、日々最前線で尽力されている福祉従事者の皆様に、心から敬意を表するとともに、深く感謝を申し上げます。

また、残念ながら感染によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げるとともに、罹患された全ての皆様に対し1日も早いご回復をお祈り申し上げます。

 

この度の新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、企業業績の見通しや雇用情勢は一気に不透明な状況へと変わってしまいました。

大手企業を中心にテレワーク等の導入が進み、今まで当り前であった「会社に出社しオフィスで仕事をする」光景すら一変しつつありますが、今後は規模を問わず多くの企業においても、働き方改革と労働生産性向上の波が押し寄せてくるものと思います。

また、子供たちも、毎日当り前のように学校に登校していた生活から、自宅で宿題と格闘し、オンラインで学習をすることも当り前になりつつあります。

まさに、今まで、当り前と思っていた前提が崩れる中で、我々はどうあるべきかを問われているようでなりません。

弊社グループにおいても、緊急事態宣言を受けて感染対策の方針を打ち出し、時差出勤や部分的なテレワークを導入し、通常業務ではお客様への訪問を控え、また訪問時間を短縮し、電話・メール・テレビ会議等を活用する等の対応を進めているところですが、現場の最前線では、感染予防と業務遂行の狭間で、各社員ともに悩ましい日々を送っていると思います。

 

このひと月、今回の新型コロナウイルスは、「いったい我々にどのような命題を与えようとしているのか(気付きを与えようとしているのか)」という思いが私の中でこだましています。

私なりには、「変革への危機感」と「周囲への感謝」への思いが日々強くなってきているように思います。

「変革への危機感」とは、今まで当り前と思っていた前提が崩れる中で、今までの延長線上ではなく、新たな価値観で業務の進め方やあり方、働き方、事業構造を見直し、数年後に実現できていたら良いと思っていた改革を明日から(来週から・来月から)実行できるようにする様な機動力が求められる日々ではないかと感じています。

最近はよく、「チャールズ・ロバ-ト・ダーウィン」が残した言葉を思い出します。

(『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは変化できる者である。』)

「周囲への感謝」への思いとは、福祉の最前線で尽力されているお客様の姿、お客様のために懸命に働いている社員の姿、立場によって勇気ある決断を下すリーダーの姿、心に安らぎを与えてくれる家族の姿を見る中で、困難な状況であるからこそ、周囲の支えがあって暮らせているという事を痛感いたします。

 

一日も早く新型コロナウイルスが終息し、今の難局があったからこそ新しい時代が到来したと言える日のために、最善を尽くしたいと思います。

株式会社 経営開発センター 野崎 悦雄

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