129:「能力向上の原理とは!」

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

本年も福祉業界での人材不足は最大の経営課題となるのは必至です。新規採用が困難な状況の中で、いかにサービスの質を上げながら事業を継続するためのポイントは、既存スタッフの離職率の歯止めと能力の向上の2点です。今回は、スタッフの能力向上の原理についてご紹介をさせていただきます。スタッフ一人ひとりの能力をそれぞれ10%アップさせると、施設全体のマンパワーは10%増強するのではなくて、2倍以上になると言われています。

社会人としての能力の判定は、自分自身でするものではなく、上司や顧客等の第三者が判定するものであることをまず認識する必要があります。

さらに、第三者は何をもって人の能力を判定するかを知ることが重要です。それは、第三者は人の言葉と行動(第三者が見えるもの=発揮能力)で人の能力を判定しているのであって、外部からは見えない人の心の中(第三者が見えないもの=保有能力)は判定の対象外です。従って、能力を向上させる原理は、客観的に目に見える発揮能力を拡大することにあります。そのためには、いくら心の中にすばらしいアイデアや理想があっても、それを言葉と行動に表さないと能力とは見なされないのです。つまり積極的な言動を常に意識することが重要となります。

加えて、第三者から指摘された事柄を否定するのではなく、第三者から観るとそう見えているのかと謙虚に受容することが大切になります。

要するに①「積極的な言動」と②「謙虚な受容」が能力向上の原理となります。いかがでしょうか。

(株)経営開発センター  文責:阿野英文 拝

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