以前、ある法人さまの会議に出席をさせて頂いた時のことです。ご出席の方と意見交換をさせて頂いている時に少し気になったことがありました。それはその方の発言内容ではなく、その時の姿勢でした。
その姿勢というものは、アゴをひき、顔自体は下向きになり、メガネ(老眼鏡)を少し鼻の方にズラし、ズラしたメガネ(老眼鏡)の隙間から上目づかいで私を見るという姿勢でした。
メガネ(特に老眼鏡)をご利用されている方が、手元の資料を見ている合間に他の人を見る時によく見かける姿勢だと思います。
人それぞれで感じ方が違うと思いますが、正直、私は不快感を覚えました。他の方々がどう感じられたのかは分かりません。
ただ、私は、そのご本人に『周りに自分自身をどの様に見せたいのか?』『その姿勢で周りにどの様な影響を与えたいのか?』とお聴きしたかったです。
指導職や管理職ともなれば、何気ない自分自身の“姿勢や振舞い”は想像以上に周りに影響を与えます。
そこで、普段の何気ない“姿勢や振舞い”について下記に列挙(一例)しました。皆さま自身の普段の“姿勢や振舞い”について振返りを行なうという意味でご活用を頂ければ光栄です。
■歩く時の姿勢
□顔の向き(正面を向いている、下を向いている)
□背筋(伸びている、曲がっている)
□スピード(適度、遅い、早い、相手に合わせる)
□足(適度に足を上げる、かかとをすって歩く)
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■人と話している時の姿勢
□相づちのスピード(適度、早い、遅い、無い)
□顔の向き(相手に正対、別の方を見ている)
□声の大きさ(適度、大きい、小さい)
□聴き方(話しに集中、他の事をしながら聴く)
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■座っている時の姿勢
□足(足を組む、小刻みに揺らす、自然体)
□手(PCを使用、書類を書く、ポケットに入れる、膝に置く)
□背筋(背もたれにもたれかかる、伸びている、曲がっている)
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■服装、身なり、その他
□TPOに合わせた服装
□清潔感(爪、髪型)
□食べ物の食べ方(箸の持ち方、食べる時の音)
□飲み物の飲み方(飲む時の音)
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新入職員研修で学ぶようなことばかりだと感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
大切なことは、
●人(ご利用者・ご家族・職員等)それぞれで感じ方が違う
●自分自身は、周り(ご利用者・ご家族・職員等)に自分自身をどの様に見せたいのか?を考えている
●その“姿勢や振舞い”で周り(ご利用者・ご家族・職員等)にどの様な影響を与えたいのか?を考えている
です。
人は『見かけではなく中身で勝負』とお考えの方もいらっしゃると思います。もちろんそれも正しいお考えで、中身も大切です。
指導職・管理職の皆さま、、、『人は見かけによらない』と言いますが、それは事実でしょうか?
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株式会社 経営開発センター 福祉経営部 松本 和哉
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