レポート:62号『その人の価値観にアプローチする』

 季節と年度が移り変わるこの時期は新たな気持ちで仕事や趣味に取り組もうと考えている方も多いのではないでしょうか?ただ、理想はほど遠く、退職者への対応、新規採用者の迎え入れ、年度事業計画の取りまとめ等ご多忙な日々をお過ごしのこととお察しします。

 

 何かと忙しいこの時期に加え、消費増税、報酬改定に花粉と一層忙しさが増し、ストレスに悩まされている方もいらっしゃると思います。

 この度はそんなストレスの一つでもある、人の価値観について微力ながらレポートをさせていただき皆さまのストレスの軽減にお役に立てればと思います。

 

 突然ですが皆さまはどの様な価値観を持っていますか? 

仕事面・生活面における価値観

・お客さまのためなら寝る間も惜しんで、身を粉にして働く

・仕事は定時通りで終了をし、自分の時間を自分らしく過ごす

・家族、家庭あっての自分。何があっても家族、家庭を大切にする

・給料は気にしない、仕事はやりがいが優先

・仕事は給料が大切・・・等

仕事中の姿勢に対する価値観

・誰に対しても上から目線にならず、謙虚な姿勢

・家族感覚を大切にした介護・支援を心掛けている・・・等

会議中における価値観

・会議中は夢や希望を語り、出席者には前向きな気持ちになってもらう

・多少批判的でも会議では現実的な発言をする・・・等

 上記は、思いつくままに列挙をしました。極端な項目も入っていますが、中には共感をして頂ける項目、「それは違う!!」と否定をしたくなる項目もあると思います。そういった積み重ねが自分自身のストレスとなっているのは間違いありません。

 

では、その人の価値観についてアプローチの視点をご紹介いたします。

 ●その人の価値観が、仕事の中で役立つ場面、活用できるタイミングを把握する

 ●その人の価値観が、チームワークを形づくっていくうえで活用できるのか、できないのかを知る

 ●その人の価値観が、ライフワークバランスを整えているのか、崩しているのかを把握する

 ●その人の価値観が、会議内容を前進させている瞬間、後退させている瞬間を見極める

 ●その人の価値観が、思い切った決断が必要な時に役立つのか、役立たないのかを理解する・・・等

 この様なアプローチの視点を持てば、ストレスをあまり感じることなく、その人の価値観を理解し、上手く活用をすることで自分自身と違った価値観も、自分自身や職場にとって有益なものとして活用できるのではないでしょうか。

 アプローチの視点は無限にあると思いますが、一番大切なことは、

『その人の価値観が、正しいのか、間違っているのかの判断はしない(良否の判定はしない)』

ことではないでしょうか。

 今、目の前で感じているその人の価値観に自分自身はどういったアプローチをしますか?

株式会社 経営開発センター 福祉経営部 松本 和哉

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