『日本経済を支える成長産業として』先日、昨今の内部留保問題や情報開示等について、社会福祉法人の経営者様の前でお話しをさせて頂く機会を頂きました。この度は、その中でご紹介させて頂いた興味深い、一つのデータをご紹介させて頂ければと思います。 それは、中小企業白書等でも示されている「2002年~2010年における男女別・産業別の雇用者数の増減」を示すデータです。この8年間で、雇用者数が増加した産業と減少した産業、また男女別にもその増減が一目瞭然に分るデータとなっています。 私が、興味深いと思った部分は、景気低迷の影響で、建設業・製造業・小売業等では大幅に減少している中で、皆様が属されている「医療・福祉」産業は、他の産業とは異なり、突出して増加している点です。 また、男女別に見た場合でも、「医療・福祉」における女性の雇用創出の大きさは、突出しています。まさに、日本経済における、皆様の業界の雇用創出の貢献度は、非常に大きいことを示しています。 逆に言えば、皆様の業界の注目度が非常に高まっていることを意味し、昨今の内部留保問題や情報開示はそういった背景もあるのではと考えています。 未だ、職員の離職や採用面で、厳しい状況が続いていると思いますが、職員の方々にも、皆様の業界は、日本を代表する成長産業であることを、是非とも知って頂きたいと思っています。
株式会社 経営開発センター 野崎 悦雄
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