レポート:49号『業務合理化の視点』

 

 今年度も残り1ヶ月を切りました。

 皆様も、次年度に向けて事業計画、予算作成等、慌ただしい日々をお過ごしのことではないかと存じます。特に、繁忙期で業務が過密になると仕事上のストレスも増え、日頃からもっと仕事を合理化しておけばよかったと、後悔することも少なくないと思います。

 

 そこで今回は、業務合理化の秘訣「ECRSの原則」をご紹介いたします。

ECRSの原則とは、①工程、作業、動作をなくすことができないか?(Eliminate)、②一緒にできないか?(Combine)、③順序を変更できないか?(Rearrange)、④単純化できないか?(Simplify)という観点から見直すことを指しています。

 

①排除

(Eliminate)

なくせないか?(ムダな業務・無意味な業務はないか?)

②結合

(Combine)

一緒にできないか?(複数の業務を統合できないか?)

③交換

(Rearrange)

順序の変更入替はできないか?(仕事の順番や期日を変えることはできないか?)

④簡素化

(Simplify)

簡素化・単純化できないか?(ルール化、標準化できないか?)

 

 皆様の法人においても、年々事務量が増えて困っていると、実感されている方もおられると思いますが、合理化・改善策を考える上で、ヒントになる切り口だと思います。

 見直す際の注意点としては、仕事をしている本人では、気付きにくい部分がある点です。例えば、「前任者から今のやり方を引き継いだ。」「かなり以前から今のやり方をやっている」等は、何の疑いもなく、仕事を進めていることも考えられますので、上司や他者からの視点で、客観的に分析することも大切になると思います。

 もう一つは、仕事の目的(ゴール)を再度確認して頂き、ゴールから見て現在の仕事の進め方が、本当に最短コースなのかについて、検討してみることも大切になると思います。

 皆様にとって、今後の業務改善の一助になればと存じます。

 

株式会社 経営開発センター 野崎 悦雄

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