4月に入り新年度が開始し、新入職員さまの受入れ等で慌しく過ごされている法人さまも多いのではないでしょうか。あと1ヶ月も経たない内に、事務方さまには1年で1番大変な決算業務が控えられております。この度は、『効率的』かつ『正確』に決算業務を進めるために、今まで私が決算業務をお手伝いさせて頂いた経験を基にレポートさせて頂きます。 ◆ 進め方のポイントといたしましては、①事前準備②決算処理③チェックの3工程に分かれます。この中でも1番大切なのは①事前準備です。「えっ、大切なのは決算処理とかチェックではないの?」と思われる方も多いと思います。以前までの私もそう考えていました。その時の私は、ひたすらパソコンに向かい黙々と決算処理をこなし、優れたチェックリストを活用してチェックを行なえばそれで良いと考えており、実際はそれで正確な決算書が出来ていました。ただ、それでは『効率的』という視点が無く、他の業務が疎かになっているのが事実でした。
そこで事前準備に力を入れることで、決算処理中の資料不足によるロスタイムを無くし、また準備段階である程度の決算処理をイメージすることで、ゴール(決算書の完成)に向かって走り易くなりました。
ただし、事前準備だけでは決算書が完成しないのも事実です。①事前準備⇒②決算処理⇒③チェック工程を下表にまとめさせて頂きました。(紙幅の関係で一部抜粋となります)
上記で全てを網羅することは出来ませんが、是非ご参考にして頂き貴法人さま用に工程表をカスタマイズして頂ければと思います。
決算業務の工程に『①事前準備の工程』を意識的に取り入れることにより、効率的な決算書の作成が実現し、その後工程(③チェックの工程)にも時間を割くことができ、より正確な決算書の作成を目指すことが可能となりました。
『事前準備8割・実践2割』という言葉の通り、事前準備の大切さを常日頃より実感しております。
木を切り倒すのに8時間与えられたら、私は最初の6時間を斧を研ぐのに費やす ~ 第16代アメリカ合衆国大統領 エイブラハム・リンカーン ~
決算作業に向けて今から準備しておくべき事項は何ですか?
文責:株式会社 経営開発センター 福祉経営部 松本 和哉 |
