レポート117:『仕事』から『志事』へ

 昨日、2018ユーキャン新語・流行語大賞の年間大賞「そだねー」が発表をされ、「平昌冬季オリンピックが今年の出来事だったのか」、と時間の経つはやさを実感された方も多かったのではないでしょうか。

 明るいニュースから暗いニュースまで多くのニュースがあり、そこからの「気づき・学び」があった2018年だと思います。

 

 今年、参加をさせて頂いた研修やご支援をさせて頂いた仕事の中で、私自身、一番気づかされたことは『理念・ビジョンの大切さ』だと思います。売上(収益)や効率化、標準化が取り上げられる現在でも、やはり一番大切なことは『理念・ビジョン』ではないでしょうか。

 

●法人経営の理念・目的は?事業の目的は?

●各部署のビジョンは?

 

 ほとんどの法人さまで確立されていると思います。ただ、その「理念・ビジョン」に、そこで働く職員さまが「理解し、共感しているか?」と聴かれると疑問を感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?そこで、職員さまに「理解・共感」をして頂くための3つのステップをご紹介させて頂きます。

 

①伝える

まずは、伝えて頂く事が大切ではないでしょうか。伝えるにあたり、それらしい単語や難しい言葉を使うより、現場の言葉で、ご自身の体験談を交えながら伝えて頂く方が心に響くと思います。

②どう感じたかを聴く

伝え終わったら、聴いていた職員さまに「どう感じたか?」「どの様な景色が見えたか?」等を聴き、職員さまに話してもらうお時間を設けて頂くことをお勧めいたします。人は、話すことによって記憶に定着しやすいという特性があると言われています。

この時に上記①で伝えた側は「聴き手」にまわりますので、しっかりと最後まで話しを聴いて頂きたいと思います。

③個人のビジョンへ展開する

法人の「理念・ビジョン」と個人の「理念・ビジョン」が全く同じとは限りません。上記①②を繰返し行なっていくなかで、個人のビジョンへと展開をしてみてはどうでしょうか。

 

 ①の伝えるのに30分を費やせば、②のどう感じたかを聴くのに同じ30分を費やして頂きたいと思います。繰返し行なっていく中で、徐々に「理解・共感」を示して頂ける様になると思います。

 

 是非、実践をして頂き、一緒に働かれる職員さまの「仕事」を「志事」へと変化させて頂きたいと思います。

 

 最後になりましたが、本年もウェルフェア・レポートダイジェスト、福祉経営コンサルティングレポートのご愛読、本当にありがとうございます。来年も皆さまのお役に立つ情報配信に努めて参りますので、よろしくお願いいたします。

 

株式会社 経営開発センター 福祉経営部 松本 和哉

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