この度の西日本豪雨で被害にあわれた方々には心からお見舞い申しあげると共に、復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。
平成30年度も4か月が経過し3分の1が終了しました。 私共の周囲では決算が一段落した6月以降、経営状態の改善、人事諸制度の見直し、中長期の経営戦略の策定などに取り組まれるお客様が、急に増えてきたように感じていますが、皆様の施設ではいかがでしょうか? このような、現状打破の戦略や対策を検討する際に、SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)を通じた課題分析を行うケースがございます。
問題をリストアップし、改善策を検討する場合、どうしても、自法人のできていない部分、弱い部分、悪い部分等に意識が集中してしまい、ネガティブな感情で検討が進んでしまうことも多いのではと思います。 しかし本来は、“自法人の強みや良さを最大限に生かす”ことに着目することも重要ではないかと思います。 “強みや良さ”は、日頃は意識していないだけで、素直な気持ちで振り返って見れば、沢山発見できるものかと思います。 そして、“強みや良さ”を、「どうすれば事業機会に生かすことができるのか」、「どうすれば利用者やご家族の喜びにつなげられるか」、「どうすれば職員の喜びにつなげられるか」といった、ポジティブな感情で検討を進めていくことが大切なのではないかと思います。
先日ある法人様で、「自施設・事業所のセールスポイントを考える」宿題に取り組んでおられました。 各管理者の発表をお聞きしていると、自法人の存在を肯定的・建設的に捉えられ、皆さん幸せそうな顔をして発表しておられたのが、印象的でした。 おそらく、自施設・事業所の“強みや良さ”を改めて再認識され、それによって利用者やご家族に喜んで頂いている姿がイメージできたことで、“自法人に対するセルフイメージが高まった”のではないかと思います。
“自法人に対するセルフイメージを高める”ことは、利用者が集まる施設づくり、人材が集まる施設づくりへの第一歩ではないかと思います。 |
株式会社 経営開発センター 野崎 悦雄