レポート:第39号キャリア・プラン

 新年度がスタートし1ヶ月が経ちました。皆様の法人においても、新入職員を迎えられ職員研修など、新人のフォローに尽力されている方も多いのではと思います。

 弊社においても、4月から新入社員を迎えることができ、組織全体が新鮮な空気に包まれています。改めて、組織の活性化にとって、新メンバーが加わることの重要性を感じている所です。

 先日、新入社員研修(合宿)を終えて帰ってきた社員が、“おもしろい”「宿題」を持って帰ってきました。

 それが、今日ご紹介する「キャリア・プラン」というものです。その内容は、入職1年目~5年目までに

   ①どんな業務レベルになっていたいか?

   ②どんな知識・技術を身につけていたいか?

   ③そのための研修や参考文献はどんなものがあるか?

等を取りまとめて提出させるという宿題でした。

 

 皆様の法人にも、人事制度としての「キャリアパス」や「等級制度」等が整備されていると思いますが、一般的に5年程度のスパンでまとめているケースが多いため、1年目は、2年目は、3年目はどうなのかなど、新入職員には、段階的にとらえにくい部分があるかもしれません。

 また、人材育成は一人ひとり個別に対応していく必要性からも、上司とすり合わせをしながら、「Aさんの場合のキャリア・プラン」を考え、見通しを持って仕事をして頂くことが重要なのではと思います。

【キャリア・プラン】氏名(○○ ○○)

区分

1年目

2年目

3年目

4年目

5年目

業務レベル

・○○の補助ができる。

 

・○○の一連を独自で対応できる。

・○○の判断ができる。

・〇○のアドバイスができる。

・○○の指導ができる。

・○○ケースの判断ができる。

・○○の企画ができる。

・○○ケースの担当ができる。

知識・技術レベル

・○○の基礎技術

・○○の中級技術

・○○の上級技術

・○○サービス管理

・○○ケース対応技術

・○○指導者技術

・○○ケース対応技術

必要資格レベル

・○○の初級資格

・○○の中級資格

・○○の上級資格

・○○専門資格

・○○専門資格

研修レベル

・新入職員研修

・○○基礎研修

・○○中級研修

・○○上級研修

・○○ステップアップ研修

・○○指導者研修

参考文献

・○○チェックリスト

・○○マニュアル

・○○マニュアル

・○○の対応

・〇○テキスト

・〇○の判断

・〇○の事例対応

・〇○指導者テキスト

・○○マネジメント

・〇○制度の活用

 法人の採用担当者の方からは、職員採用の大変さをお聞きする事がよくあります。せっかく苦労して採用した職員が、1~2年で辞めていくことは避けたいものです。

 そのためにも、一人ひとりの将来像を共に考え、見通しを持って仕事をしてもらい、「お互いに成長しながら共に未来を作っていける。」そんな職場環境を是非とも作っていきたいものです。

 

株式会社 経営開発センター  野崎 悦雄

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