レポート:63号『新会計基準移行の最終年度が到来』

 

新年度がスタートを切り、新たな役割や環境でストレスも多い時期かと思います。また事務方の皆様は決算業務も中盤戦に差し掛かり、多忙な日々をお過ごしのことと思います。

さて、いよいよ、新会計基準の移行期限まで1年を切りました。

新会計基準へは、平成27年予算までにすべての法人が移行する必要があります。具体的には、273月頃に実施される予算理事会に提出する、27年度当初予算からは、すべての社会福祉法人が、新会計基準を適用していなければいけないことになります。

移行がお済でない法人様は、それまでに、必要な準備を進めていく必要があり、計画的な対応が望まれますので、改めてスケジュールモデルを掲載いたします。

移行準備スケジュール(27年予算から移行)

 

区分

作業項目

実施時期

移行前年度

26年度)

経理規程の作成

68

事務担当者の勉強会

910

会計ソフトの導入・設定

1112

新基準の当初予算策定

13

経理規程の理事会承認

12月~3

新基準当初予算の理事会承認

3

移行初年度

27年度)

期首貸借対照表の作成

6

移行に係る調整会計処理の入力

6

新会計基準に基づく日常会計処理

4月~

なお、27年度予算から移行する予定の法人様は「移行前年度」に取り組むべき事項からの着手となりますが、26年度予算から既に移行しておられる法人様も、「移行初年度」に取り組むべき事項が残っていますので、注意が必要です。

決算業務が集中し大変な時期ではございますが、対策が後手に回り、年度末の繁忙期にしわ寄せが来てしまっている事例も見受けられますので、今一度スケジューリングの明確化をお勧めいたします。

 

株式会社 経営開発センター 野崎 悦雄

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