レポート:109『人としての進むべき道とは?』

 いよいよ平成30年度の新年度に突入しました。いま公園ではソメイヨシノが花満開で気持ちも浮き浮きする好季節になりました。みなさまには新入職員の受入れや決算準備・事業計画への着手など新年度の対応にお忙しいことと存じます。

 今月のコラムは「人としての生き方・考え方」についてご紹介をしたいと思います。

 と言いますのも、いま国会では森友問題による前代未聞の公文書改ざんで大荒れの状況です。これは優秀な財務省官僚が自身への人事権を持つ政治家への忖度が要因と糾弾されています。現代社会はますます高度化・複雑化・流動化し混迷をしております。いまこそ、人としての生き方・考え方(損得感情ではなく善悪感情)をしっかりと自分自身の中に座標軸として据えないと、人としての道を踏み外す恐れがあることを暗示しているように思えてなりません。優秀な財務省官僚でさえ人の道を踏み外すのですから、我々凡人はなおさらと自制を覚えます。

 そこで、弊社社員の行動規範であり座標軸でもある「生き方・考え方15カ条」の一部をご紹介させていただきます。

第7条「正直でありたい」

 正直に仕事をする。失敗やミスはつきもの。失敗やミスが恥ずかしいことではなくて、その失敗やミスを隠すためにうそをつくことが恥ずかしいことじゃないかな。常に、お客様にも仲間にも正直に報告し、誠実に対応しようじゃないか。正直が唯一の最高最強の解決策じゃないのかな。

第8条「利他の心」

 たらいに張った水は、手前に寄せれば脇から逃げていく。逆に向こうに押し出せば手前に戻ってくる。利他の心は結局、自分に帰ってくるものじゃないかな。だから、お客様に喜んでいただくために、仲間に喜んでいただくために、利他の心で自分を磨こうよ。

第10条「すべての原因は自分にある」

 仕事がうまくいかない。人間関係がうまくいかない。そんなこといっぱいあるよね。その原因は何かな。相手が悪い、環境が悪い、と他にばかり原因を押し付けて何が変わる。それよりも自分に原因があると考えるほうがよっぽど解決に近づくのじゃないのかな。他者と過去は自分の意志では変えられないけれど、自分と未来は自分の意志で変えられるもの。

第13条「迷ったときの判断基準」

 仕事にしても私生活にしても、どっちに進むべきか迷うことってあるよね。そんな時にどちらに進むべきかはっきりとした判断基準があればずいぶん楽ですよね。そんな判断基準とは、常に困難な方向へ進むことです。楽な方向はそのときその場はしのげるかも知れませんが、自分を鍛えることにはなりません。だから、また同じ迷いに悩みます。そこで、あえて困難な方向へ進み、その都度自分を練磨すればステップアップできるのではないでしょうか。困難苦難は自分の弱点を鍛えるために天が与えた宿題と考えてはどうでしょう。

第14条「世の中は甘いようで実に厳しい」

 世の中や大衆は、何も考えていないようで実は総和として厳しい判断をするものです。森友問題による内閣支持率の急落がそれです。だから、我々は常に正しい道(王道)を進むことが必要です。お客様も同様です。我々がまことを尽くさない仕事をすれば、やがて縁は切れていきますし、まことを尽くせば縁はますます増大していきます。

第15条「動機は善なりか?私心なかりしか?」

 人は絶対の自信を持って仕事や生活をしているのでしょうか?いや、むしろ迷ったり悩んだりしながら生きているように思います。特に仕事となるとお客様や仲間の思惑などが気になり思い切った決断や結論を出しにくいものですよね。迷いながら進むと、うまくいくものもうまくいかない場合があります。しかし、だれも100%の自信など持てないのも事実です。そこで、次の2つの条件を満たしていれば、100%の自信を持って進むべきだと思います。それは、①動機は善なりか?②私心なかりしか?を自分に問いただし、どちらも『YES』ならば勇気と自信を持って進んではどうでしょうか。

 弊社社員も未熟ではありますが人としての道を進むべく精進をしております。何かの参考になれば幸いです。

文責  (株)経営開発センター  参与 阿野 英文

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