レポート:87号『小さな事からコツコツと・・・』

 地震によるご被害、心よりお見舞いを申し上げます。

 一日も早いご復興と、皆様のご健康を心からお祈り申し上げます。

 

 季節も移り変わり、日中では初夏の香りも感じられるようになりました。

 新しく入社をされた新人職員さまも少しは職場の雰囲気に慣れてこられたのではないでしょうか。

 

 新年度のスタートである4月は新人職員さまの受け入れの時期でもあり、人事異動の時期でもあります。この機会に昇進・昇格で新たに指導職やリーダーとしての辞令を頂いた方も多いと思います。

 1ヵ月が過ぎた今、自分自身はどういった気持ちでしょうか?

 

 私が最初に指導職としての辞令を頂いた時は次の様な不安がありました。

●プレイヤーとしての仕事は出来るが指導職として何をしたら良いか分からない

●職員を気に掛ける必要性は理解出来ているけど、何から始めたらよいか分からない

●「指導や育成」は漠然と理解しているが・・・、自分には何が出来る?

と、いうモノです。そこで私はコーチングスキルを活用することにしました。そのスキルで全てが解決する分けではありませんが、悩める皆さまのお役立ちを願い、微力ながらそのスキルの一部をご紹介させて頂きます。

 

■聴くスキル(例)

☑相手の話を遮らず最後まで聴く

☑相手の話に興味を持って聴く

☑手を止め、身体ごと相手の方に向けて聴く

☑相手が話している間に次に何を言おうか考えずに聴く

☑適度な相づちをうちながら聴く

☑相手の言った事を復唱しながら聴く

 

■声掛けのスキル(例)

☑名前を呼ぶ:「○○さん、お疲れ様です」

☑小さな変化を伝える:「髪、きりました?」

☑事実そのままを認め、伝える:「本日のレクは計画通りに進んでいますね」

☑成長を伝える(大・小問合わず):「報告が以前よりも丁寧に出来るようになりましたね」

 

 「この程度のことか・・・」「これなら知っている・・・」と思われた方も多いと思います。実践は出来ていますでしょうか?『知っている事』と『出来る事』は全く違います。今、この瞬間から数多く実践し頂くことを願っています。

 『コミュニケーションは質よりも量が大切』と言われています。

 

 当然ですが皆さまのご不安の全ては解決しませんが、数多く実践する事で確実に解決への一歩を踏み出します。

 このレポートを読み終わった次の瞬間、誰にどの様な声掛けをしますか?

 

株式会社 経営開発センター 福祉経営部 松本 和哉

(一財)生涯学習開発財団認定コーチ

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