この度は、社会福祉法改正の影響でご多忙な日々を過ごされたと思います。本当にお疲れ様でした。 8月を迎えあと2ヶ月で上半期が終了をしようとしています。
上半期が終了する時期に、人事考課の上半期の考課(評価)を実施される法人さまも多いのではないでしょうか。 この度は評価自体ではなく、評価(考課)に向けての準備に焦点をあてレポートをさせていただきます。
福祉・介護職員処遇改善加算制度が本格施行されて以来、またはそれ以前に人事考課制度を導入されている法人さま等、導入時期は異なるものの、次の様なお悩みはございませんか・・・。 『公平な評価が出来ていない(またはそう感じる)』 私がご支援をさせていただく法人さまでもこの様なお声をお聴きする事がございます。 考課者(評価する人)が複数人いらっしゃる場合は、人それぞれの甘辛やバラつきはつきものです。 その甘辛やバラつきを少なくしていく方法の一つは『考課者研修』だと私は考えています。
例えば、次の様なAさんの行動について、下記の「考課(評価)項目(例)」をどの様に考課(評価)をされますか?
Aさんの考課(評価)期間中の主な行動 ⇒ 考課(評価)期間中に2回の遅刻をした。
・2回の遅刻は「D問題」だろう・・・ ・2回までの遅刻は「C努力」で、3回以上になれば「D問題」だ・・・ ・2回まではセーフ、つまり「B普通」の考課(評価)が妥当・・・
と、人それぞれで甘辛やバラつきがあるのではないでしょうか。 当然、答えはありません。大切なのは考課(評価)に対する考え方を法人内で統一する事です。 下記に考課者研修におけるポイントをまとめてみました。 ☑考課(評価)の心得、基本知識を学ぶ ☑実際の評価表を使用し、ケーススタディを実施する ☑良い、悪い、ではなく、その考課(評価)に至った考え方を共有する ☑考課者全員で評価に対する考え方を統一させる ☑考課(評価)実施前には欠かさず考課者研修を実施する 人が人を考課(評価)する以上、無責任な評価はあってはなりません。(分からないので本人評価と同じ評価をする、全て「B普通」評価にする等)
考課者研修を通して、評価(考課)に対する基本的な考え方を学び(復習し)、法人として統一した考え方の下で考課(評価)を実施して頂ければと思います。そうしていただくことで、人事考課制度の本来の目的である『人財育成』へと繋がっていくのではないでしょうか。
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株式会社 経営開発センター 福祉経営部 松本 和哉