レポート112:『人の話し、聴けていますか?』

 理事会・評議員会も終わり、繁忙期のお疲れが出ている皆さま、お身体にはご自愛下さいませ。休息も大切な仕事の1つと私は思っています。

 

 さて、この度は先日、私が参加をいたしました「コーチング」の研修会で感じたことをレポートさせて頂きます。

 参加者は、コーチングを学び、実践して20年という大ベテランの方から、私の様な初心者の方まで、幅広いコーチング経験者がお集まりになられていました。(ちなみに私はコーチング経験7年程度・・・)

 

 研修会の中で、3人一組になりコーチ役、クライアント役、オブザーバー役でコーチングの実践を行なう、コーチング・エクササイズという時間がありました。私も順番にその3役が回ってきました。

 

 それは、私がクライアント役の時でした・・・。

 持ち時間は15分。コーチ役の方より「テーマは何にしますか?」という質問で、クライアント役の私が喋りはじめ気が付けば約10分が経過していました。その間コーチ役の方は、バリエーション豊富な「うなずき・相づち・接続詞(それで・・・、つまり・・・)」を駆使して私の話しに耳を傾けて頂けました。

 私は喋っている間に頭の中で考えを巡らせ、話し終わる時には頭の中がスッキリとした感じがしました。コーチング・エクササイズが終了する頃には、「これが人の話しを聴く」ということなんだ、と痛感させられました。

 到底、私にはマネが出来るようなことではありません。まだまだ日々、研鑽が必要だと感じさせられた15分でした。

 

 最後に私が普段から人の話しを聴く時に意識していることをご紹介させて頂きます。

要注意(この態度は改善が必要)

常に意識(この姿勢・態度で話しを聴く)

☑話しを途中で遮っている

☑結論を急がせるような態度をとっている

☑次に何を言おうか考えている

☑威圧的な態度が出ている

(貧乏ゆすり、ペンで机をコツコツ叩く、足を組む等)

☑分かったフリをしている

(表面的な単語だけをとらえている)

☑矢継ぎ早に質問する(沈黙を怖がっている)

☑相づちが相手の話すペースに合っていない(早い、遅い)

☑呼吸、口調、声のトーンが合っていない

☑上から目線になっている

☑相手の話が全て終わるまで聴いている

☑うなずいたり、微笑んだりして興味を示し、相手の話を促している

☑聴いていて分からないときには、話し手にそう伝えている

☑矛盾等を感じたときは、直接質問をして、相手の考えをはっきり説明してもらう

☑しっかりと間が取れている(沈黙を怖がらない)

☑相手のペースに合わせた相づちが出来る

☑口調やテンポ(話すスピード)をそろえている

☑話しの内容、声のトーンをそろえている

☑姿勢、表情、視線をそろえている

 

 私は出来ていない項目の方が多いです。普段から意識して取組むことで、少しずつ研鑽をしていきたいと思います。

『皆さまは人の話しを聴く時に、何を意識していますか?』

 

株式会社 経営開発センター 福祉経営部 松本 和哉

(一財)生涯学習開発財団認定コーチ

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